ルネサンスの隠秘学・神秘思想―必読文献まとめ―(原典編)
伊藤博明『ルネサンスの神秘思想』(講談社学術文庫)を読み終えたところですが、参考文献リストが詳しく、なかなかよくできているということで、これをもとに必読文献をリストアップしておきたいと思います(和書オンリー)。これは読んでおきたいという個人的な備忘録です。本書自体のレビューは、後日メディア・マーカー上に書く予定。
(※隠秘学=オカルト。現代的意味ではなく、隠れたる学という意味で理解すべし)
■原典
アルチャーティ
- 作者: アンドレアアルチャーティ,Andreae Alciati,伊藤博明
- 出版社/メーカー: ありな書房
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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■アルベルティ
同
■ウェルギリウス『アエネイス』(岩波文庫)『牧歌・農耕詩』※『神曲』を読み解くうえでも必読ですよね。
オウィディウス『祭暦』(国文社)
キケロ『神々の本性について』
セネカ『恩恵論』
ダンテ『神曲』※絶賛読書中。
エティエンヌ・タンピエ『1277年の禁令集』(『盛期スコラ学』「中世思想原典集成」平凡社)
ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』(岩波文庫)※既読
偽ディオニュシオス・アレオパギテース『神名論』『神秘神学』※いずれも下記所収
バルバロ「ミランドラ宛の書簡」(『イタリア・ルネサンスにおける人間の尊厳』、ミランドラの「バルバロ宛の書簡」も同書中)
『人間の尊厳についての演説』(『ルネサンスの人間論――原典翻訳集』有信堂高文社)
『饗宴注解』(『恋の形而上学』国文社)
『書簡集』(『ルネサンスの人間論』)
『「ピレボス」注解』(国文社)
■プラトン『アルキビアデスⅠ』『ティマイオス』『パイドロス』 ※プラトンを読まずにネオプラトニズムを語るのは本末転倒だろう。
■ブルクハルト ※19世紀の歴史書。
- 作者: ブルクハルト,Jacob Burckhardt,柴田治三郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/03/10
- メディア: 新書
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■プロティノス『エネアデス』※抄訳だけどこれが手に入れやすいと思う
- 作者: プロティノス,Plotinos,田中美知太郎,水地宗明,田之頭安彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/11
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■ヘシオドス
■ペトラルカ ※いろいろな版がありそうなので後で探してみる
■ヘルメス文書
ホラティウス『詩論』
ポルピュリオス『プロティノス伝』(『プロティノス全集Ⅰ』中央公論社)
ヤンブリコス『ピュタゴラス伝』 ※国文社からも出ているけれど、下記2011年刊のこちらのほうがいいかも(これが「ピュタゴラス伝」かどうかをまず調べないと…)
ルルス『大いなる術』(F.イェイツ『記憶術』所収?)※あとで調べる
- 作者: フランセス・A.イエイツ,Frances A. Yates,青木信義,篠崎実,玉泉八州男,井出新,野崎睦美
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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※和訳の出ていない本もかなりある。下記の本に、もしかしたらいくつかのテクストが含まれているかもしれない。
■仏訳(読めるのでこちらもちょろっと……)
スコラリオス『アリストテレス擁護』(OEuvres complètes de Gennade Scholarios)
ゾロアスター『カルデア人の託宣』(E. de Places, Oracles chaldaïques avec un choix de commentaires anciens)
フィチーノ『饗宴注解――愛について』(R.Marcel, Commentaire sur le Banquet de Platon) →上記『恋の形而上学』(国文社)
――『プラトン神学』(R. Marcel, Théologie platonicienne de l'immortalité des âmes, 3vols, )
プレトン(・ゲミストス)『ゾロアスターとプラトンの教説要約』『法律論』(C.Alexandre, Pléthon, "Traité des Lois")
ヘルメス文書『アスクレピオス』("Asclepius", Festugière, Hermès Trismégiste) ※同書中にはCorpus hermeticum(ヘルメス文書)も